転職した際もらえる退職金
みなさんはどのように扱いますか?
①貯金をして取っておく
②資産運用に回す
③速やかに使う
選択肢はいくつかあると思います。
今回は上記の②資産運用に回す際にお役に立つ情報を解説したいと思います。
以前の記事で転職後の退職金は
・現金一括でもらう
・確定拠出年金(企業型 or 個人型)
この2パターンがあると解説したと思います。
今回はこれら2パターンを②資産運用に回すの観点から見た時の
それぞれのメリットデメリットを解説していきたいと思います。
現在転職を考えている方、転職後の退職金をどう振り分けるか考えている方の
お役に立てるかと思います。
※投資は自己責任となりますので最後はご自身の判断で決断をお願い致します。
一時金として受け取る場合
メリット
自分の好きな投資先に投資できる
一時金として自身の口座にお金が入ってくるので当然自由に投資先を選ぶことができます。
確定拠出年金のように投資の対象が絞られてしまうということがありません。
つまり確定拠出年金の範囲外である不動産や保険等の株、債券以外の投資先にも投資できるということです。
いざという時に使える
こちらも自由にお金を使うことのできるメリットの内の一つです。
確定拠出年金のように60歳まで資金を拘束されることがありません。
いざ何かがあった時にすぐ使える現金として持っておくこともできます。
デメリット
確定拠出年金での運用に比べて税金がかかる
確定拠出年金ですと運用によって増えた利益は非課税となります。
一時金として受け取った場合は通常の資産運用と変わりませんので当然利益に税金がかかってきます。
確定拠出年金(企業型 or 個人型)へ移管する場合
メリット
・運用利益に税金がかからない
先程の一時金のデメリットでも解説しましたが
確定拠出年金は運用して増えた利益に対して非課税となります。
通常株式の税金は20.315%ですのでそれが非課税となるのはかなり大きいメリットですね。
ちなみに運用益は非課税ですが60歳以降の受け取り時には多少の税金が発生します。
(すべてが非課税というわけではない)
・60歳まで使わずにお金をとっておける
これは考え方によるところですが
確定拠出年金は基本的に60歳まで引き出すことができません
これはデメリットのように見えますが
裏を返せば本来定年退職の時にもらう予定だったお金に手を付けずとって置けるとも考えることができます。
お金が手元にあるとすぐ使ってしまう人はこの制度を上手く使って手の届かないところはお金を置いてしまうのもありでしょう。
デメリット
・基本60歳まで引き出すことができない
先程のメリットと対になりますが確定拠出年金は60歳まで引き出すことができません。
資産運用をして利益が出ても
そのお金を使うことができるのは60歳以降ということになります。
・好みの投資先がない可能性がある
確定拠出年金の投資先は資産運用会社に依存してしまいます。
そのため度投資の幅が狭められてしまいます。
投資したいと思っている商品が転職先の企業型確定拠出年金にないのでしたら
一時金として受け取ってしまうのが良いかもしれません。
また、転職先が企業型確定拠出年金とideco(個人型確定拠出年金)で選択可能だと
その分投資先の選択肢も増えてよいですね。
転職先が企業型確定拠出年金に強制加入なのか
ideco(個人型確定拠出年金)でも良いのかは確認した方が良いです。
まとめ
一時金として受けとる場合
メリット
・好きな投資先に投資できる
自由に使えるお金なので好きな投資先に投資できます。
・いざという時に使える
自由に使えるお金なので当然投資以外の事にも使用できる
デメリット
・確定拠出年金に比べて運用利益に税金がかかる
通常通りの運用ですので通常通りの税金がかかります。
確定拠出年金(企業型 or 個人型)へ移管する場合
メリット
・運用利益に税金がかからない
確定拠出年金の1番の特徴、運用益が非課税になります。(受け取り時には発生)
・60歳まで使わずにお金をとっておける
確定拠出年金のお金は60歳まで基本引き出せないので使ってしまう心配がなくなる。
(手元にお金があると使ってしまう人には良い制度)
デメリット
・基本60歳まで引き出すことができない
運用で大きくお金が膨らもうが基本的に60歳まで引き出すことはできない
・好みの投資先がない可能性がある
運用先は確定拠出年金の運用会社に依存するため好みの投資先がない可能性がある。
(できれば転職先の確定拠出年金を確認しておく)
一時金として受け取るか、確定拠出年金に移管するかはこれらのメリットデメリットがあります。
転職を考えている方はぜひ一度自分にとってはどちらが良いか考えてみて下さい。
ちなみに僕は一時金として受け取って自分で運用する方を選びました。
みなさんの転職時の助けになればと思います。
ありがとうございました。
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